大阪キャンパスにて、栗本博行先生によるMBA体験授業を開催しました。
参加者の皆さまには、ヒマラヤ登山を舞台にしたハーバードのベストケースをもとに、ケースメソッド型授業をご体験いただきました。
このケースの主人公は、証券会社勤務のミハエル。ミハエルは、長期休暇と大金を投じて、友人とヒマラヤ山脈を横断し聖地ムクティナートを目指します。その途中、ミハエルと登山仲間たちはほとんど裸に近い服装で凍え死にそうになっているインド人修行僧(サドゥ)に遭遇します。刻々と登頂へのタイムリミットが迫る中、登山チーム一行は登頂を諦めてサドゥを助け下山するのか、そのまま登頂を目指すのか、ミハエルは苦渋の決断を下します。ミハエルが登山チームのリーダーとして下した意思決定は果たして正しかったのか、どこまで手を差し伸べるべきだったのか、自分がミハエルならどう対処するかについて活発な議論が行われました。また、このケースから個人が負える責任の限界と倫理的な選択についても探求していきました。
このように、ケースメソッド型の授業では、ある課題に直面する主人公の立場に立って実際に意思決定を下すことでそのプロセスまで追体験します。そして、ビジネスケースを通じて、経営者の決断を追体験し理論や知識の先にあるリーダーとしての経験値とあるべき姿勢を醸成します。